マインドフルネスブームの迷信

人は食べなくても何日も生きられますが、呼吸が止まると数分で死にます。昨日読んだ「人生が変わる最高の呼吸法」は、呼吸に対してあまりに無頓着過ぎることを考えさせられる本でした。喘息を始めとした不調の原因が吸い過ぎにあるというのは盲点です。鼻呼吸の有用性は知っていましたが、マインドフルネスや呼吸法の本が、この点を強調してこなかったことは意外です。日常生活と中程度の運動を鼻呼吸で行い、息を止めるトレーニングにより高地トレーニングと同じ効果が得られると言います。食べ過ぎが身体に悪いことは大半の人が知っていますが、水の飲み過ぎと空気の吸い過ぎについてはいまだに誤解や迷信があると思います。呼吸の目的は体内にある余分な二酸化炭素を排出することですが、排出されずに体内に残る二酸化炭素が一定量残っていないと正しい呼吸ができない点を見落としていました。無節操なマインドフルネスブームは深い呼吸という迷信を広めていますが、安静時も運動時も軽い呼吸を心がけるだけで健康と運動能力の向上に効果があるという話は、痛快ですらあります。

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