幸福の正体

戦後最悪の放火殺人事件に接すると、幸福を語る軽薄な愚かさを思わずにはいられません。豊かな生活や幸福を求めるパラダイムこそ不幸の起源であり、求めることではなく気づくことが見落とされています。幸福は難しい話ではなく、健康、人とのつながり、情熱の3つだと思います。突然失われた33人の日常にはおそらくそれがあったはずです。たとえ他のすべてを失ってもこの3つが残れば人生は満ち足りたものになり、ことさらに幸せを求める意味などなくなります。手垢のついたステレオタイプの幸せは一見魅力的で人々を引き寄せ、そこには金脈があります。幸福をネタに商売をする人に共通するのは、幸せを阻む恨みや執着など金にならない現実的、本質的な問題には目を向けないことです。人生の喜びは自分で見い出すものであって人から与えられたり教えられるものではありません。都市がもたらすお気楽な快楽がないと幸せを感じられない人は不幸です。幸福ビジネスは、すでに充たされている人にその事実を知らせず、いつも欠乏を感じさせ幸福を追い求める幻想で金を取ろうとします。

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