事実は小説より奇なり

昨日は「死に山-世界一不気味な遭難事故」を読みました。目撃者のいない真冬のウラル山脈で9人が悲劇的な最期を遂げた「ディアトロフ峠事件」として知られ、未知の不可抗力によって死亡したと言う謎の表現で捜査が打ち切られ、付近は3年間立ち入り禁止になりました。テントを切り裂き飛び出した6人が低体温症で亡くなり、3人は生前に暴力的な外傷を受け1人は舌がなくなっていたとされます。遺体に付着した放射線や不思議な光の目撃証言から様々な陰謀説が検討されました。紀元前より暮らす原住民のマンシ族が死の山と名付けた標高1,079メートルの不吉な山で起きた出来事を、リバースエンジニアリングによって再現する展開に引き込まれます。福島に住んでいた頃、旅館を揺らすほどの突風を経験していたので、9人が死の直前に受けた恐怖は少しだけ想像できます。事実は小説より奇なりで、人間の想像を超える知らない組み合わせや可能性について教えてくれるノンフィクションは魅力的です。

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