お茶屋遊びはラットレース

京都に来てイメージするのは一見さんお断りのお茶屋です。客の与信機能を担うが故のシステムなのでしょうが、こうした排他的な商品に人は憧れます。事業者は消費者が階段を上がっていくかのような幻想を意図して抱かせます。社用車であったり、料亭の利用といったフリンジ・ベネフィットは、かつては組織内のモラール維持に不可欠な舞台装置でした。海外に口座を持つとか、名医を知っているといった錯覚は長らく成功のステータスシンボルとされてきましたが、終わりなきラットレースへのエントリーに他ならないと思います。伝統を重んじる京都は、他方で日本を代表する企業を生み出すインキュベーターです。京都の伝統はおそらくイノベーションとセットで機能してきたと思われますが、商品化された伝統は権威性を帯び人を洗脳するのでしょう。

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