惰性的行動様式

正味3日のハノイ滞在ですが、旅の醍醐味は自分達とは違う世界、異なる生き方を知ることに尽きると思います。同時に自分のことを客観的に見る視点が生まれます。日本社会であったり、日本人であったり、そして自分自身について考えます。ハノイの街に感じられる活力は、今日一日を生きるというダイナミズムです。アジアの他の都市と同様にクラクションの絶えない雑踏で、土産物、飲食、シクロとあらゆる商売の人が声をかけてきます。高度経済成長期の成功モデルを継承するうちに、日本人の仕事はいつしかルーチン化し、一日一日をやり過ごせるという幸運が惰性に陥らせたと思います。安定した毎日の同じような暮らしが、いつしか幸せと混同されるようになりました。皆が夢を見ることができた経済成長が止まったとき、安定した生活が持つ負の側面である惰性的に生きるという行動様式だけが残されたと思います。

Translate »