気づかないのは自分だけ

かつてソ連の政治家が西側諸国を旅行したとき、どの店にもパンが並んでいるのを見て、パンの配給責任者に会いたいと申し出たという笑い話があります。資本主義という宗教を世界に広めたのは競争原理という見えざる手です。市場との競争、競合との競争、そして社内での競争が企業を生きにくい場所にしていると思います。常に競争や他人との比較にさらされる序列化された現代の職場は、素で生きることを許しません。そして、収入を組織に依存すれば人は卑屈になります。世間では70年から80年周期で世界が大きく変動するという周期説が信じられています。たまったひずみのエネルギーがほぼ70年周期で解放される地震と同じメカニズムです。明治維新、終戦と来て日本はそのひずみを戻す時代の変化に直面しています。その変化に気づいていないのは、時代を目撃している他ならぬ自分たちだけだと思います。

Translate »