勤勉な日本人がはまる努力の罠

昨日は日本フェンシング協会会長の太田雄貴氏の話を聞きました。小学校3年でフェンシングを始め4,300日の間一日も練習を休まず、継続は力だと言います。他方で毎日練習をするのは試合に勝つ手段のはずなのに、ルーチンで練習をすれば手段が目的にすり替わるという話は、毎日惰性で会社に通っていたサラリーマン時代を思い出します。努力することは才能の一つでしょうが、明確な夢や目標、残された時間の意識なく働くことは人生の浪費です。努力でカバーできないことにはくよくよしないという話も印象に残りました。フェンシング競技では不利なアジア人の体型は変えられなくても、肩の関節可動域を広げリーチを伸ばすことは努力でできるという話です。一番感銘を受けたのは、来年のオリンピックのフェンシング競技20万席の完売が視野に入ったというマーケティング能力で、観客が見たくなる演出にテクノロジーを使う手腕です。かつてのフェンシング競技は、写真の全日本決勝戦のように観客が誰もいなかったそうです。

Translate »