時間を消したい現代人

昨夜熊本から戻りました。快晴の都市上空を飛ぶとき、戦時中の本土空襲を想像します。与圧室により高高度を飛行できたB29の搭乗員も自分と同じ高度から灯火管制された日本の都市を見たと思います。往路晴天の広島上空を通過したとき、エノラ・ゲイの搭乗員が何を感じたのか想像しました。広島の原爆投下には硫黄島のバックアップ機も含めて7機のB29が投入され、映像を見る限り悠々と飛び去った印象です。他方、初期の空襲では捨て身の迎撃機や対空砲火の恐怖のなか、地獄絵と化した地上の人を思う余裕はなかったのかもしれません。家の近所に墜落したB29の話を父から聞いたことがあります。命をかけることなく生きられる現代の日本では、ぼくらはあまりに小さいことに悩み、執着しときに人生に投げやりになります。空港では多くの人がスマホに没頭し今の時間を消そうとします。今を生きられることに感謝しない現代人は、未来へも希望が持てないと思います。

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