働くことこそ養生

昨日は貝原益軒の養生訓を読みました。江戸時代に書かれた八巻からなる書物は、その死後300年を経て現代医学が到達した事実と恐いほど符号します。現代科学が解き明かした医学を進化と呼べるのか疑問です。気に入っているのが、家業に励むことが養生の道であり、安座してはいけないと説くくだりです。座る生活の危険性が注目されるのは最近のことです。昼夜を分かたず働く生活は一見体に悪そうですが、それは主体性のない仕事の場合です。人間は多少の負荷がかかって目標に向かい前進するときに生命力を漲らせます。仕事に向かう姿勢が人生に対する姿勢そのものだと思います。那須湯元温泉の共同浴場で見かける80歳を超える元気なお年寄りは働いている人も多く、自分の理想は生涯働くことです。よく働いて体を動かすことこそが養生であり、「労働をなすべし」と貝原益軒は言い切ります。

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