社会規範に従う危うさ

留学先で16歳を迎えた娘が、昨日シンガポール経由で帰国しました。美しい自然と多くの動物に囲まれるホームステイ先は、まさしく人が本来暮らすべき場所です。互いに喪失感もなく10ヶ月以上離れていた実感がありません。変わったのは娘自身の将来に対する考え方が明確になったことです。自分が10代のときは社会の決める価値規範に従っていて、何をしたいか真剣に考えることはありませんでした。人生100年時代にはリタイアを前提とするサラリーマン的キャリアは安全な生き方ではありません。安定と引き換えに将来の選択肢を手放すより、先が見通せない不安定さであっても将来を自由に選択できるキャリアの方が生き残れる可能性が高いと思います。お金を尺度にする幸せの限界が見えたときから、不合理なルールに縛られ息苦しい生活を強いる社会規範に必然性を見出せなくなりました。特定の組織で働くという価値規範に規定されてしまうと、自分自身の居場所を俯瞰的に見ることができなくなり、それは不幸なだけでなく危険なことだと思います。

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