「いつかはクラウン」的幻想

昨日は打ち合わせのあと、クライアントの経営者としばし自動車談義で盛り上がりました。車が憧れの存在だった時代に成長したことが、特別な想いを抱く理由だと思います。自分のまわりの車好きの結論は似ていて、現代の車はどれに乗っても大して変わらないということです。付け加えるならどれも同様に面白くないのです。自分が運転したなかで最も高価な車は12気筒740馬力のフェラーリですが、無闇に速いだけで運転している実感に乏しく魅力を感じませんでした。これはフェラーリの問題ではなく、微細な差でしか差別化がはかれない現代の商品に共通する悩みだと思います。何かが違うと感じる消費者に、その本質を隠したまま、「いつかはクラウン」的幻想で欲望を煽ることに成功したのはマーケティングの勝利です。

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