己の執着に自滅する

昨日午後スタートした日本山岳耐久レース(ハセツネ)はトレラン界で最も有名なレースです。妻をはじめ多くの友人が夜通し山中を走っていることを思うと家でのんびりと仕事などしている自分に後ろめたさを覚えます。ハセツネは2年前に自分史上唯一のDNF(リタイア)をした屈辱のレースです。2年前も気温と湿度がそれなりに高く、曇りの天気予報と1ヶ所しかないエイドを甘く見た結果、水のない苦難のレースになりました。最大の敗因はタイムへの執着です。上位争いに関係なくても、結局レースはどこまで行ってもタイムというヒエラルキーに支配されます。友人が多く出るレースゆえのタイムへの執着が1.5Lの水しか持たないという致命的なミスを犯し、リタイアした42km地点のはるか手前で水が尽きました。エイドで補給された1.5Lの水をその場で一気に飲み干しレースを放棄したときは、脱水状態での登山の苦しさに打ちのめされリタイア以外を選択する気力が起こりませんでした。古今東西、人は己の執着で自滅していくのだと思います。

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