30年を突き抜ける狂気

世の中には性善説と性悪説の二つの会社があり、その中間はないと思います。信頼が全てであり、一度疑えば全てを失います。性悪説の企業では良識的に振舞っているつもりでもルール違反を問われ、管理され続けた社員は判断力を失い同時に人を信頼しなくなります。かつての人類がビタミンCを体内合成できたように、人間は使わなくなった機能を封印します。組織論理に染まり長年自己を押し殺し続けると、人生の主体性を主張する権利があった記憶を失います。思考停止が習慣化して次世代に引き継がれた会社では、社会に提供すべき価値よりも組織の論理、すなわち共同体を守ることが優先されます。イノベーションが求められる時代に、無難な人しか役員にならない企業に未来はあるのでしょうか。人は同じ環境にいれば型にはまり突破力を失います。今の日本に欠けるのは思考する前に反射神経で行動する狂気であり、それが失われた30年を突き抜ける力だと思います。

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