根源的な欲求を満たせない都市

新甲子温泉で暮らすようになりおよそ11ヶ月、身体の変化のひとつは疲労感を感じなくなったことです。仕事の内容が変わったことも理由だと思いますが、20%のエネルギーを脳が消費する原因とされるDMN(Default-mode network)の活動が低下し、脳疲労が軽減されたことが大きいと考えています。

脳全体のエネルギーの60%~80%がDMNの雑念回路で消費されると言われますが、森に暮らしていると深呼吸をする回数が多くなり、それがマインドフルネス状態をつくり脳の雑念回路を構成する部位の活動が低下したのだと思います。

二つの登山口に面した新甲子温泉では時間があれば山で体を動かしますので、ぼんやり過ごす時間もなくなり、これもDMNの活動が過剰にならない理由のひとつです。きれいな空気を吸うという、生きていく上でのもっとも根源的な欲求を満たすことができない都市生活に戻ることはないと思います。

400年の時を生き抜いてきた剣桂神社の森も、厳しい雪の季節を前に葉を落とし始めました。

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