
アンデシュ・ハンセンの「運動脳」を読みました。本書が、人口1,000万のスウェーデンで70万部近いベストセラーとなったことは、運動が脳を育むことが常識になった証左と言えそうです。この分野の古典と言える名著「脳を鍛えるには運動しかない!」(ジョン・レイティ著)ほどの具体的な検証データは示されていませんが、脳細胞を増やす最高のエクササイズが体を動かすことに疑いの余地はありません。人類の長い歴史の大半は、体を動かさなければ食料を手に入れることも生き延びることもできなかったために、われわれは安楽な生活と昔ながらの肉体の乖離に苦しめられます。抗うつ剤より運動の方がはるかに有効なことは、四半世紀前なら非常識でした。こうした事実が陰謀論扱いされてきたのは、不都合な真実が広がることで不利益を被る勢力があるからですが、それは今も未来も続くのでしょう。