幸せをお金で買う

生命力あふれる新緑の季節に入り、戸外を歩くだけで幸せな気持ちになります。感受性を高めると、そこかしこに幸せを見つけることができますが、人はお金を払って幸せを買おうとします。もしかしたら今の日本は、人類が到達しうる最も幸せな国と言えるのかもしれません。基本的人権や自由があり、いつでも飲み水を入手でき、店には新鮮な食材が並び、物価は安く、治安は守られ、医療にアクセスでき、偽金を心配する必要も、手抜き工事でビルが倒壊することもなく、列車の時刻は正確で、街のゴミは片付けられ、何より四季が美しく、年初の日航機事故のようにいざとなれば人々は整然と行動します。少なくない自殺者など負の側面もありますが、世界の標準と比べれば総じて幸せです。さらなる幸せをお金で買おうとする人は、生活のスピードを幾分落とし、心の中から思い込みや執着という貧しさを追い出すとより幸せになるのかもしれません。

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