週末は善光寺の宿坊に泊まる予定でしたが、父の容体が安定しないためにキャンセルをさせて頂きました。外泊をするときは、大半が必然を伴う宿泊なので料金が安く、地元の生活を垣間見ることができる民宿を選びます。レジャーとして泊まるのであれば、静けさのなかで滞在できる冬の宿坊は選択肢の最右翼です。一方で高級と呼ばれる宿泊施設は、他人のこだわりやその能書きを強要されるような気がして、本心では楽しめません。日々の食生活も宿坊などの精進料理を目指しており、本場に触れる機会は魅力的です。庶民の暮らしに余裕ができる江戸中期になると、修験者ではない民衆が霊山などで修行を行うようになり、善光寺詣などが大衆化し、各地の大寺社には宿坊が整備されました。やがてそれは観光事業を形成しますが、当時の徒歩旅行は現代の安楽な旅とは異なり、肉体の限界に挑むような冒険だったのかもしれません。