市中の山居?

南会津の敷地にある柿の木は渋柿ですが、いくつか持ち帰りました。渋抜きの方法は一般に干し柿ですが、酒に浸したり、冷凍する方法もあります。最も簡単な方法は常温保存により完熟させることで、柔らかくなった柿は甘柿に変貌します。自宅のドライエリアに干すと、わずかながらも冬の風物詩となり、大げさに言えば市中の山居といった風情が漂います。田舎に行くと軒先にはよく大根が干され、こうした光景がなぜか豊かに感じるのは、食料保存こそが人類文明の発展を支えたからでしょう。一方で工業化された保存料は微生物の増殖を抑制し、腸内細菌に悪影響を及ぼし肝臓に負荷をかけます。世界の都市では保存がきく高密度のデンプンにより肥満が問題になりますが、日本人は保存性の高い醗酵食品を食べてきました。殺菌剤や保存料、食品添加物を減らす理想の生活は、伝統を守る田舎の暮らしにあるのでしょう。

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