繊細か微細か

Netflixの「ファイブスター・シェフ」を見ました。ロンドン屈指の高級ホテル、ザ・ランガムにある、アフタヌーン・ティー発祥の地であるパーム・コートのヘッドシェフ選考に密着したドキュメンタリーです。選りすぐりの逸材7人から一人に絞るプロセスで、それぞれが成長し、誰が選ばれるのか最後まで目を離せません。20代や入れ墨を入れた参加者が多いことも印象的で、世界トップの伝統的価値観にも変化の兆しを感じます。エンジニア出身者や、正式に料理を学んだ経験がない人もいて、新風を吹き込むことを期待されているのでしょう。特別の日にふさわしい唯一無二のレストランとして大金を払わせ、独創的で利益を出すメニューが求められ、インスタでバズることも重要です。心を動かされない料理が、容赦ない辛辣な言葉でこき降ろされるのは、料理の繊細さに大金を払う人がいるからでしょう。一瞬で消える微細な差への追求は続きそうです。

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