ジェニファー・ハイズ著の「うつは運動で消える」を読みました。運動をすることにより、脳由来神経栄養因子(BDNF)が作られ、ストレスから身を守るという主張は目新しくありませんが、運動によって分泌されるドーパミン量が、食べ物に匹敵する数値という点は興味をひかれます。運動は食事同様に楽しみとなりうる反面、多くの人が運動を避ける理由は運動自体がストレスを伴うからです。トレーニングをした人は運動のコンフォートゾーンが広がり、運動を心地よいと感じることができます。つまり運動嫌いを治す方法は運動をすること、というパラドックスが存在します。印象的なのは、「鉄の修道女」と呼ばれるシスター・マドンナ・ビューダー(Sister Madonna Buder)が、水泳3.8km、自転車180km、ランニング42.195kmからなるアイアンマンレースを、86歳にして40 回以上完走している話です。年齢は肉体ではなく、心の問題でしかないのかもしれません。