身近なもので暮らす豊かさ

食べる誘惑の多い自宅と違い、旅先では一日一食です。那覇と言えば沖縄そばやアメリカナイズされたステーキを思い出しますが、主戦場は大衆食堂だと思います。よく行くのは1966年から続く三笠松山店で、松山店といいながら現在は一店舗しかなく、看板の似た三笠久米店とは無関係です。手頃な値段と間違いのない味、大衆食堂としてはきれいな店内など総合点が高く、外すことがありません。平均年齢が70歳を超えると思しき女性6人から9人が店を切り盛りし、いつ行っても活気があります。ゴーヤチャンプルーから沖縄オリジナルメニューのちゃんぽんやスキヤキなど、豊富なメニューで毎日通えます。安くて普段使いの家庭料理になぜか贅沢を感じるのは、沖縄独特の庶民的な料理が、この土地にいるリアリティを感じさせるからだと思います。感情的な欲求のわずらわしさに束縛されず、身近なもので暮らすことに豊かさを感じます。

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