感度を上げるシンプルな暮らし

普段は外食をしませんが、旅先での食事は楽しみです。先週は安曇野に行きましたが、ここに来ると食べることの意味を考えさせられます。今の時期の自給自足は困難ですが、薪ストーブで調理された野菜中心の料理を、人が集まってシェアするスタイルは魅力的です。人類が火を使い始めて以来、人々は火を囲んで暖を取り、食べ物を調理して分け合い一緒に食べてきたはずです。食べることは社会集団を形成する基本行為であり、個人的な刹那の享楽とは違う美味しさがあると思います。お金を使うことが幸せだと刷り込まれた現代人は、産業的な快楽に喜びを見出しますが、生きるという必然や大義のなかに、本来の喜びはあるものでしょう。外部からの刺激を求める欲望は依存や執着を生み、失う恐怖と表裏一体です。食事の回数や量を減らすと何を食べても美味しく、内面の感度を上げるシンプルな暮らしこそが喜びをもたらすと思います。

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