自宅から歩いて10分ほどの銭湯が来月で営業を止めると張り紙が貼られていました。徒歩5分の場所に別の銭湯がありましたが、20年ほど前に廃業しました。昨今、銭湯の良さが見直される反面、売上目途の立たない施設で老朽化に抗うことは困難かもしれません。最小限で暮らすミニマルライフの強い味方である銭湯は、サウナを取り入れたリノベーション事例も少なくありませんが、淘汰の流れに逆らうことはできないのでしょう。日本で入浴が一般化したのは江戸時代中期とされますが、銭湯こそ日本人の健康長寿を担って来たと思います。大きな浴槽で体を温めるとリラックスでき、血液循環が促され、副交感神経が優位になり、生活習慣病の予防にもなります。独特の建築様式を伝承する銭湯が近所にあれば、毎日が温泉旅館気分になれそうで、最も潔い都市生活は、銭湯の近くの風呂なしワンルームに暮らすことのような気がします。