平凡な風景を聖地に

TVerの再生回数が歴代フジテレビ全番組の記録を塗り替え、Twitterでは初回放送から毎週連続国内トレンド1位を獲得する話題のテレビドラマ「silent」は昨日が最終話でした。会話のない表情だけの静寂さがドラマに引き込みます。撮影場所の多くは自宅の周辺で、ラブラドールと毎日のように散歩で通る東急世田谷線の松原1号踏切もその一つです。何度か撮影の現場を見かけ、聖地巡礼の若い女性が写真を撮りあっている姿も見られます。今や聖地巡礼と言えばアニメやドラマの舞台を指し、その経済効果は宗教の聖地を訪れる本家を超える程です。ありきたりの住宅街の風景をエネルギーの高い特別な場所に変える力がドラマにはあるのでしょう。感情とは、ある環境で経験した結果生まれる化学物質の合成物による心理状態であり、多くの人々が特有の思考と感情を振り向けた先に高いエネルギーが集まり、高揚感を味わう聖地が生まれるのかもしれません。

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