事業の参考にするために白馬にあるMOUNTAIN HUTというカフェ兼住宅を見に行きました。元々スキーヤーや登山家の集まる伝説のシェアハウスがあった場所ですが、2014年の長野県神城断層地震で全壊した跡地に、人々が集まる場所を再建したプロジェクトです。1.25間×6間の延床面積24.84㎡の小さな建物は、山小屋のような雨風が凌げる建物の本質を目指した潔さがあります。ハーフビルドを前提に施工しやすさを考えた設計は、積雪で足元の曲がった木を使い、しっくいのタイルは自分たちで作り、合板はホームセンターで買える仕様、ヤフオクで購入した古民家建具の寸法から逆に設計していくという凝ったものです。建物をつくる過程に人々が集まり、コミュニティ形成のきっかけになります。隙間風は入りますが、小さな建物はすぐに暖まり酸欠にならないメリットもあります。幸せとは、これで十分と思うか、まだ足りないと思うかで決まりますが、幸せを感じる建物でした。