北アルプスから戻って以来、強い空腹を感じるようになりました。4日連続の高負荷の運動により身体は新たな一面を見せます。荷物を背負い15kmから20kmの登山道を歩くと4,000kcalほどのエネルギーを消費し、食事は一日一食ですから800kcal程度に留まります。足りないエネルギーと基礎代謝は、1gで9kcalを生み出す脂質などから体内で産生されたはずです。栄養学が推奨するエネルギー摂取量はケトン体を作る脂肪酸回路を考慮せず、エネルギーを消費しない都市生活者にとっては過大だと思います。テント場での夕食は時間をかけて食べますがいつまでも食欲が消えず、普段なら手にしない山小屋で売られる不健康そうな菓子でもエネルギーを補給したい衝動に駆られます。この状態が本来の空腹であり、いかなる食べ物であれ美味しく有難く幸せです。栄養失調にならない程度のカロリー制限と高負荷の運動が、健康と食の喜びを最大化するのでしょう。