昨日は2014年に竣工した大手町タワーに行きました。敷地の3分の1を占める人工の森は、年々朽ちていく建物とは対照的に訪れるたびに成長し本物に近づきます。起伏のある地形に木々の疎密、樹齢の異なる木、多様な種の混交の要素を取り入れ、約200本の木は形の整った園芸用ではなく、関東近郊の山から選ばれた自然の樹木です。自然の偉大さは、時とともに生物多様性が高まることです。施工時の樹木・地被類は100種ほどでしたが、1年半後には300種に増え、国や都のレッドリストに記載される希少種も含まれます。数種の鳥類が定着し、渡り鳥も立ち寄り、皇居から飛来するトンボも見られます。日本中のつまらない公園が、ヒートアイランド現象の緩和や局地的豪雨の際の保水機能を持ち、何より人間に安らぎを与える緑地に変わるなら、都市への評価も変わって行くのでしょう。