真珠湾攻撃80年の昨日、真珠湾の海軍施設で開かれた記念式典には800人ほどが参加し、内40人は退役軍人ら生存者だと言います。戦争の記憶が薄れゆくなか100歳を越えて式典に参加できることは素晴らしいことです。以前なら100歳を超える人はきわめて例外的でしたが、今や90歳を超える人など身近にいくらでもいますし、100歳を超える人も少数ながらいます。戦前生まれの世代が高齢で元気なのは、豊かでない時代の耐乏生活と成長期が重なり、長寿遺伝子が活性化されたか、ストレッサーへの低曝露に対する良好な生物学的反応であるホルミシス効果によるものでしょう。あらゆる環境で生き延びることが人体設計の基本思想ですので、過酷に追い込めば追い込むほど身体は強くなります。脳も筋肉も一生鍛え続けるならヘイフリック限界を迎えるその日まで元気で過ごせるのでしょう。他方で平和な時代しか知らない多くの現代人は安楽な老後を願い、いずれ自分の体は衰え人の世話にならないと生きて行けないとの自己暗示を実現させます。死線をくぐる壮絶な体験をした先達が元気なのは、明確な死生観を持ち日々を真剣に生きて来たからでしょう。