人生の時間は無尽蔵?

911からあっという間に20年が過ぎた印象ですが、他方であの日から2回会社を変わり3度目は独立して今に至ることを考えると遠い昔のようにも思えます。同じ20年でも自分が経験していない生まれる前の20年は途方もなく遠い時間に感じます。自分が生まれる20年前の日本は戦時下でした。戦争など無縁の世界だと思っていましたが、成人したときに自分が生まれてからの時間を巻き戻すと、日本とアメリカが血みどろの戦いをしていたことに愕然とした記憶があります。学生と話した後に後悔するのが、彼らの生まれる20年前のバブル景気の頃を昨日のことのように話してしまうことです。20年前の今日がまさにそうであるように印象的なエピソードを伴う記憶は、生涯その鮮度は変わらないと思います。311や日航123便墜落、ホテルニュージャパン火災、浅間山荘、三島由紀夫自決など子供時代も含めていずれの記憶も鮮明です。人生の時間は無尽蔵にあると錯覚できることが若さの特権なら、過去の時間を瞬時に行き来できることは歳を重ねた人の特権でしょう。しかし、生涯健康であれば人生の時間は無尽蔵と錯覚し続けることができると思います。

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