妄想を形成する組織

池袋暴走事件の飯塚被告に禁錮5年の実刑判決が出ました。目を背けたくなる悲惨な事件は人間性を欠く上級国民の振る舞いに批判が集まりました。謝罪をして反省をしていれば被告の年齢からして量刑が緩和され執行猶予となった可能性もありますが、最後までメーカーに責任転嫁をしようとする自己中心的な唯我独尊ぶりに人間の愚かさと恐ろしさを感じます。被害者家族を苦しめ続ける二次犯罪を犯す被告の妄想は、閉鎖的組織が生み出した災いだと思います。一定の社会的地位がある人間が常識を欠く行為をするのは、長年の閉鎖的組織における成功体験が、常識より妄想を強化し揺るぎない誤った信念を形成するからでしょう。これが国家のリーダーであれば、おびただしい数の国民を虐殺してきたソ連のスターリンや中国の毛沢東を生みます。上司に評価される内側の論理にばかり忠実な構成員に汚染された組織は、日本にあっても少なくないのかもしれません。自由な発想ができない違和感より生活ができなくなる恐怖のほうが強い組織の場合、徐々に人間性を失わせて行くのでしょう。

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