英断か早計か

オリンピック以上に楽しみにしていた日本を縦断する山岳レースTJARが台風の接近により中止されました。基準に基づく判断とされますが難しい決断だったと思います。この背景には今年5月に中国甘粛省で起きた100kmのトレイルラン二ング大会での、トップ選手を含む21人が死亡する大惨事が影響していることは確実です。撤退判断に勇気が必要なのは当然ですが、このレースのために何年も準備し、自らの限界に挑み、可能性を追求することに全てをかけてきた選手の無念を想うと、フェイスブックに並ぶ中止判断を称賛するコメントには違和感を覚えます。厳正な選考会で選ばれた山のエキスパートであり、トップアスリート揃いであることを考慮するなら、安全第一と言った瞬間に一切のエクストリームスポーツは成立しなくなります。当事者ではありませんし、その場にいるわけではないので想像で言うしかありませんが、判断の裏には何事にも反対し批判する思考停止のポリコレが世間の空気を支配する風潮があると思います。誰もが非難を恐れてビクビク生きる社会は挑戦の芽を摘み取り、記録もイノベーションも生まれないでしょう。

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