幸福抵抗性

北アルプス縦走では基本的に自炊、テント泊ですが、一食だけは贅沢?をして山小屋で食事を食べました。下界ではお目にかかれないほど質素な食事ですが山上にあっては全てがごちそうで、人の満足度など相対的なものに過ぎません。下界では当たり前の生活の全てが山では有り難く、何を食べても美味しく感動領域です。飽食時代の最大の問題は、当然のように感謝もなく食べ、永久に飽き足らずモアアンドモアを追求する姿勢にあると思います。都市と山上という置かれるコンテクストによって商品の価値や値段が異なることは当然ですが、消費の拡大こそが至上の価値と信じ込ませるパラダイムは人類史上最大の詐欺でしょう。堕落を善と錯覚させる消費社会は幸福感を麻痺させ、ヘドニック・トレッドミルから人は降りられなくなります。レプチン抵抗性が過食や肥満につながるように、欲しいという執着がある限り人は幸福を感じることのないパラドックスに気づきません。山の素晴らしさは絶景ばかりではなく、平凡な日常に感謝する気持ちを取り戻し生活習慣を見直すことでしょう。

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