週末、東京を離れて過ごすとリトリートの必要性を強く感じます。リトリートは軍事用語の「後退・退却」から派生した言葉で世界の宗教コミュニティにとって不可欠な集会、洞察力を深める修養や場所を示し、ホテル業界においてはハイダウェイと同様に小規模でエクスクルーシブなリゾート業態を指します。個人や企業においては半日から数日に及ぶワークショップやセルフケア、マインドフルネスを意味し、最もよく知られるのはビル・ゲイツの「Think Week」でしょう。太平洋岸北西部の静かな森のウォーターフロントにあるコテージで、1日2回運ばれる食事以外の外部との接触を完全に遮断して重要なテーマを深く思考するとされます。自分にとってのリトリートは自然、断食、運動の三点セットが必要で気晴らしや健康増進も然ることながら、何より生きていることを実感できます。リトリートとリゾートの意味するところはおそらく同じで、本来の自分に並べ替えると解釈できます。煩わしい日常から解放され、人類が長年親しんだ環境で、祖先が常にそうであった飢餓状態に身をおいてこそ、体は自ずと最高のパフォーマンスを発揮すると思います。