Conscientiousな人生

住宅街を歩くと所狭しと植木鉢を並べる家を見かけますが、緑を身近に置きたいのは自然な欲求でしょう。日の出前に近所の神社に行くとそこだけは鬱蒼とした森が出現する別世界で、見上げるほどの木々の下で手をあわせることは都市で一日を始めるのに好ましいルーチンに思えます。同じ時間に参拝する中年女性の所作の美しさは、人を騙さず真面目に働いてきた日本人の誠実な姿を感じさせます。現代の日本が世界有数の長寿国になれた理由はマクガバンレポートに書かれる伝統的日本食よりも、島国特有の良心的で誠実な生き方にあると思います。人類史上最も長期に渡る健康に関する調査は1921年にスタンフォード大学のルイス・ターマンが当時10歳前後の児童1,528人を対象に始めたものです。ターマン教授の死後この研究はカリフォルニア大学のハワード・S・フリードマンに引き継がれ足掛け80年に渡った研究プロジェクトの結論は、健康長寿のキーワードはConscientious(誠実な)な性格でした。真面目で良心的で誠実な人は健康的な習慣を維持でき、心のブレ幅が少なく、欲を追わず今の生活に満足をしているからでしょう。

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