止まれば老いる

東証一部上場のワタベウェディングが事業再生ADRにより経営再建を目指すことが報じられました。コロナ禍の自然の成り行きに見えますが、理由はそれだけではないと思います。1973年にはハワイに出店するなど先見の明を持つリーディングカンパニーとして偉大な成長を遂げた故の手痛い復讐を受けた気がします。近年開業した直営のチャペルを見ると20世紀のまま時代感覚が止まったようで、そこには時代を切り開くかつての気概が感じられません。失われた30年の隘路に日本経済を導いた原因は先人の成功とその資産に安住した惰性の経営にあると思います。自戒の念を込めて言うなら自覚的に自分を律することなしに仕事を創り出すことも仕事を楽しむこともできないのでしょう。かつてプロ経営者がもてはやされる時代もありましたが、日清戦争で日本が超大国の清に勝った時、清の軍艦を指揮していたのは高給で雇われた西洋人で、一方の貧しい小国の日本は全員が日本人で自国を守る気概に溢れていました。未来を切り開こうとする気概を失えば国も企業も人も老いるのでしょう。

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