存在するのは自覚だけ

2月7日に期限を迎える緊急事態宣言を1ヶ月延長する方向で調整に入ったとされます。なんとしてもオリンピックを開催して景気と支持率を浮揚させたい政権としては止む得ない選択なのでしょう。人間の意思決定のうち理性的、論理的なものは2、3割でその多くは感情に支配されます。感情的に生きれば悲観論に傾くのは人間の脳が生き残りのために悲観バイアスが強く働くからです。これから到来する状況は好ましいものではなさそうですが、破壊のもたらす良い面は新しいことが生まれる点でしょう。先行きの不安を抱えていても、自分の意志を失うことがなければ何とかならないことはありません。生きていくのに必要なものが増えるほど心配事が増えるように、最低限で暮らすことに満足を感じられるなら願望を追って執着を増やすより平静でいられます。人間の知覚は生理学的変化に慣れるためにやがて自粛生活にも慣れます。振り返ればわれわれは何を得ても満足できない快楽順応という儚い幸せで生きて来たことがわかります。人生に起こるすべての変化が流転の一部だと理解するなら、そこにあるのは自らの存在の自覚だけと気づくのでしょう。

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