内省へと向かう豊かさ

正月三が日は初詣に行く以外、テレビも見ませんので普段の生活とほとんど変わりません。違いは必要以上に食べることですが、食べることも食べないことも同様に楽しむと正月太りの悩みから開放されます。食べる生活と食べない生活を交互に繰り返すことで成人以降最軽量の体重を維持しています。産業はシズル感の魔力で脳に幻想を抱かせ過剰な消費を迫りますが、その最大の書き入れ時はお正月でしょう。大半の人は操られた食欲で食べ、その背景にあるのは「食べられない」ことをネガティブにとらえる脳の過剰反応です。「食べたくなったら食べる」とポジティブに考えるだけで食べない時間は快適な内省の機会になり、清々しい静けさを自分の内面に生み出します。食べないことで食べることの大切さを理解でき、現代社会が脳を狂わせる刺激で満ち溢れ、味わうことなく乱暴に食べているかが分かります。われわれが食べることに熱中するのは飢餓時代の記憶と貧しい時代の豊かさへの憧れの名残だと思います。貧しい時代の脳に支配された豊かさが生活習慣病をもたらした後、物欲を卒業した豊かさは内省へと向かうのでしょう。

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