SNSに真実はない

昨日イギリスに着いた娘によると時節柄大学の寮に人の姿はなく、オンライン授業は10月以降対面授業に切り替わるようです。新型ウィルスの人口あたり死者数の多いイギリスですが、マスクをする人は少なく学生の三密の集まりもあり日本ほど神経質な対応ではないようです。ラインやメッセンジャーでほぼ常時接続しているので日本から1万km離れている感覚はありません。しかし、世界中と瞬時につながる便利さは、人間らしい感情を奪っていると思います。娘が高校2年のとき一年間留学をした際に手紙の持つ魔力を知ったからです。SNSやメールを校則で禁じられ、親との連絡は手紙だけに制限され違反者は強制帰国という厳しさで、実際に複数の退学者が出ました。手紙ほど人間的な温もりを伝え心が通うコミュニケーション手段はありません。常時接続の罪は簡単に入力できチャットばかりか動画で瞬時につながってしまう安易さです。一方で言葉を選ぶ手紙はタイムラグがあるので普段のコミュニケーションでは伝えないような本音を引き出します。一見不便な手紙こそが遠く離れても相手を身近に感じ本心を語り、逆にSNSに溢れる言葉に真実はないと思います。

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