パンデミックの意義

先月末に米食料品チェーンのディーン&デルーカが米連邦破産法11条の適用を申請し、本格的な大倒産時代の到来を印象づけました。一方で、朝近所の公園に行くと休校中の子どもたちで賑わっています。目立つのがサッカーやバスケット、バドミントンをする小学生とお父さんの姿です。平時なら足早に職場に急ぐ父親が公園で子供と遊ぶ光景は、人間らしい生活にとって本当に大切なものが何かを思い出させてくれます。唯一感染者のいない岩手県は過疎なのではなく人間らしく暮らせる適正な人口密度です。長年東京に暮らしたおかげでその異常さに気づきませんでしたが、過密な都市を基準にする生き方は不自然だと思います。都市の歴史は疫病の歴史でもあり、その脅威は都市の発展とともに増加します。各国が鎖国をせざるを得ない今は、グローバル化の進展により分断され格差が広がる社会を考え直す機会にもなりました。人が近くにいることを許さないウィルス騒動は残酷ですが、日本のインフルエンザ死者数は例年の3、4割に留まる予想です。多くの人が我にかえり、より人間らしい暮らしを取り戻せる機会になるなら、新型ウィルスのパンデミックにも意義を見出すことができます。

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