年末になるとスーパーのありがたさを感じます。365日店によっては24時間営業するスーパーほどわれわれの生活に密着するビジネスはありません。便利が当たり前になり、現代人は感謝を忘れがちですが、スーパーやコンビニという補給線なしに都市は存続できません。われわれが生命をつなげるのはスーパーがあるからですが、ビジネスは地味で収益性の面でも決して恵まれたものではありません。日々の品出しなどその手間は大変で、気楽な消費者は日付の新しい商品からピックアップしていきます。年末で混雑する店内を見ていると、この人手不足の時代にスーパー経営をするなど芸術の領域だと思います。大量の品を切らさず、大量の客をさばき、さらにおもてなしまで要求され、被災地では自分の家のことよりも店の営業を優先したと聞きます。生まれたときからある近所のスーパーは正月三が日は休業することを伝統にしていますが、たかだか3日店が閉まる程度で不便に感じる人は都市の生活に毒されていると思います。豪華なおせちや海外旅行などの贅沢と無縁の静かな年末を迎えられるささやかな幸せに感謝するぐらいが、心穏やかでいられると思います。