進歩がわれわれを救えない


13歳という年齢もあり、このままでは年を越すのは難しいと思っていたラブラドールが、にわかに回復しました。3日間の入院とその後のドクターショッピングで手痛い出費を強いられましたが、治ったのは自らが持つ自然治癒力のおかげだと思います。2週間ほど何も食べなくなり、下痢を繰り返したことで体内の浄化が進んだように見えます。体が治るのは医学の力だとわれわれは信じますが、多くの場合体を元に戻すのは、生物が本来備えるホメオスタシスの力かもしれません。外科的な症状や感染症など、現代医学がその能力を発揮する分野は少なくありませんが、他方で医学が進歩してもガンの脅威など慢性疾患は広がる一方です。人々が現代医学を妄信した結果、生物が内部環境を保ち続ける生体恒常化作用を軽んじたことこそ、科学の進歩がわれわれを救えない原因のような気がします。

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