
健康志向の世の中になる前は、健康オタクはバカにされる存在でした。楽しみを我慢する人生に何の価値があるのだ?という主張はもっともに聞こえますが、楽しみの大半は脳の一部が喜び体とは分離した快楽です。美味しいと感じるその味覚は食品産業が作り出した刺激によってハックされたものです。将来のために今を犠牲にするなんて馬鹿げている、と言う声も聞きます。太く短く生きたいという趣旨ですが、問題はその行く末が「細く、長く、苦しむ」現実になることです。「俺の人生だ。他人に指図される筋合いはない。」という文句も聞きます。しかし、本当でしょうか?自分の意志で選んだと信じている商品、必要だと感じている商品は、メーカーのマーケティングによって刷り込まれ、産業の最高の顧客になっているだけかもしれません。自分の持ち物で磨くべきは、唯一与えられた肉体だけだと思うのです。