
近所にバラが美しく咲く庭があり、この季節になるとその家の前を通る機会が増えます。ホテル業界では造花を置くと倒産するという、都市伝説的ジンクスがありますが、美しく咲く花はポジティブな感情と生命力を人に与えるはずです。高齢者施設に入る母を訪ねスマホで写真を見せると、一番喜ぶのは犬の写真と花の写真で、これらは無条件に人を幸せにすると思います。3万年以上の歴史において人間とともに共同進化した犬との絆は深く、ふれあいにより人間と犬双方にオキシトシンが分泌されることが知られます。他方で猫は効果の一貫性がないものの、信頼関係が築かれた動物であれば、種を問わず相互のポジティブな生理反応が期待できるとされます。一方生花は、副交感神経が優位になり、ストレスホルモンの低下が確認されていますが、香気成分や自然とのつながりが感じられない造花には、ストレス軽減効果は期待できないようです。