全国的な関心を集めた兵庫県知事選は、石丸現象に始まる政治のエンタメ化の集大成だったと思います。全会一致の不信任からドラマが始まり、一人寂しく役所を去り、一人だけの辻立ちをはじめ、そこにぽつぽつと人が集まり、仲間を増やしながら、最後は衝撃的な大逆転で偏向メディアや政治利権という巨悪を倒すリアル半沢直樹です。ドラマのハイライトの一つは、140万回再生されたJCの公開討論会で、N党の立花党首が元県民局長の不正疑惑を暴露したことです。そしてドラマが最終回を迎える投開票3日前に、兵庫県の市長会有志22人が異例の特定候補者支持を表明したことです。この悪手は、最後に立ちはだかる悪役として視聴者をヒートアップさせ、兵庫の奇跡を起こすオウンゴールになりました。選挙制度のバグを活用してドラマを演出した立花氏は、選挙と政治の役割を分担する劇場政治により、22の市長選に刺客を送ると公言し続編は続きます。