AIはパソコン同様に必携の仕事道具になりつつあります。論点の整理や仮説抽出などの使い方でも大幅に時間が効率化され、ホワイトカラーの9割が不要になるとの議論も、大げさには聞こえません。在宅ワークの普及が、ホワイトカラーの仕事の空虚な側面をクローズアップしたと思います。AI時代に生き残る人間の仕事は、アドバンスドエッセンシャルワーカーと呼ばれる高度現場人材とされますが、付加価値創造の現場に近い、根源的な仕事に回帰するのは好ましい傾向です。年初に亡くなった父は、パソコンを使わなかった最後の世代で、パソコンで仕事をしていると、よくそんなおもちゃで金を稼げるなと非難めいたことを言っていました。人は新しいテクノロジーにアレルギーを示し、それが自分の立場を危うくするものであればなおさらです。実体験に基づく付加価値創造こそが、人間に残された最後の仕事のような気がします。