20年以上大学などの非常勤講師をするなかで、公立大学で授業をするのは初めてです。学生の雰囲気は真面目で、授業中に私語をすることもなく、講義後に出してもらうリアクションペーパーを見ても、きちんとした字で、全員が授業内容を理解していることがうかがえます。以前は高等教育の現状を悲観していましたが、まだまだ日本は捨てたものではないと逆に希望を感じました。ベストセラーとなった「再興 THE KAISHA」のなかでウリケ・シェーデ氏は、「ルーズな文化」「タイトな文化」という観点から日本企業の行動様式を分析し、普段は窮屈だけど災害時には統制がとれ、暴動が起きない日本の強みを説きます。つまり、安定した社会環境とバランスを取りながら、着実に変革を進めるところに独自性があり、老舗企業が多い日本の強みを見失ってはならないのでしょう。