自分の本音と向き合える

長年緑色のフィアットパンダに乗ってきたので、商用車然とした白いN-VANを駐車場で見ても、自分の車という感覚は8,000kmを走った今も希薄です。細かな不満は許せても、痛いのは5割増しに近い燃料価格です。他方で維持費や高速料金は安く、フィアットより1段多い6速MTによる運転の楽しさは救いです。マニュアルの4WDにしか乗らないと決めているので、元々選択肢がなく目移りしなくて良いのですが、何日もカタログを見続けて、車に恋焦がれた80年代が懐かしく、糸井重里が西武百貨店のコピーに書いた「ほしいものが、ほしいわ。」という心境です。最低価格帯の車に乗るメリットは、比較による執着のトレッドミルから解放されることで、これより下がない潔さを感じます。人間の上昇志向がモノに向かうとき、肥大化した執着が自分を苦しめます。地位財をなるべく捨てた後に、自分の本音と向き合える気がします。

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