細胞が感じる美味しさ

10年近く肥満とは無縁でしたが、最近ズボンが苦しくなり始めました。原因は、まとまった本数をオーブンで焼く焼き芋の過剰摂取です。糖度の高い品種の普及もありますが、調理の手間がない焼き芋に最上の美味しさを感じるのは皮肉なものです。料理は食材が全てと言われますが、蒸しただけの野菜が美味しいように、調理は最小限にするほど素材の良さが引き立つのかもしれません。美味しさには脳が感じる美味しさと全身の細胞が感じる美味しさがあり、高級な飲食店のように頭で解釈した上で食べるもの、急激に血糖値を上げる糖質が入ったもの、人間が好むように調合された添加物が入ったものなどは、脳が感じる美味しさです。もう一方の細胞が感じる美味しさとは、体の維持に不可欠な栄養素が含まれる食べ物で、焼き芋なら6番目の必須栄養素とされる食物繊維が豊富に含まれます。人は、食べる快楽をあまりに複雑にし過ぎた気がします。

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