政治家版半沢直樹

地方政治の台風の目は、人口2万5千人の安芸高田市でしょう。三菱UFJ銀行でアナリストとしてニューヨーク駐在などを経て、政治経験ゼロのまま37歳で市長となり、議会最大会派のみならず中国新聞との対決も注目されます。YouTubeは軒並み数百万回再生され、なかには一千万を超えるものもあります。元陸上部の長距離選手で、今もトライアスロン競技に出るアスリート市長は、汚職により市長が辞職し、副市長が立候補を表明するも他に立候補者がいないことを夜のニュースで知り、翌朝には会社に退職を伝える電光石火の意思決定です。驚くのはこの時点で投票日まで1か月にも関わらず、大差をつけて圧勝したことです。地方政治やマスメディアの既得権益に切り込む質疑の痛快さは、政治家版半沢直樹です。二元代表制の理念を忘れ保身に走る議員は、この自治体に限らないでしょう。9月にはふるさと納税が昨年の10倍に達するなど、熱血市長の真剣勝負から目が離せません。

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