日本の名目GDPが2023年にドイツに抜かれ、4位に転落する見通しを国際通貨基金(IMF)が予測しました。2010年に中国に抜かれたときは仕方がないと思いましたが、遠からずインドにも抜かれることを考えると少し暗い気持ちになります。マスコミは「日本経済の長期的な低迷」という常套句を好みますが、円安の影響が大きく、ドイツを始めとした諸外国が高インフレに見舞われていることを考えると、今後に希望が持てないわけではありません。日本経済が世界を席巻し、日本の企業が時価総額上位を占めた時代もありましたが、必ずしも当時が幸せだったとは思いません。1958年から2000年までの間に、日本の一人あたりGDPは6倍以上に上昇しましたが、生活満足度にはほとんど変化がありませんでした。豊かな暮らしが幸せにつながるとけなげに信じ、消費額を競っていた時代よりは、今の方が心穏やかでいられます。